いまでこそツイ ンカム(DOHC)エンジンが主流、当たり前のようにになっていますが、ツインカム(DOHC)エンジンは競技用エンジンやスポーツカーだけの物だった時 代から、一般の人が扱える 量産エンジンのバリエーションのひとつとして広めていったのがトヨタ自動車でした。

トヨタ自動車(株)製エンジンの歴史は日本の量産ツインカム(DOHC)エンジンの歴史と言ってもいいくらい初期のころから量産化に 取り組んでおり、 トヨタのおかげで、日本製のクルマはツインカム(DOHC)が当たり前になり、ツインカム(DOHC)エンジン大国となっています。
そのツインカム(DOHC)エンジンの歴史を1960年代の18R-G型、2T-G型から特に、スポーツツインカムといわれるバルブはさみ角が大きいエン ジンを中心に紹介して行きます。

18R型,2T,3T型,4A型,3S型
18R−G型

18R−G型 2000cc

18R-G型 の歴史はトヨタ1600GTに搭載されたトヨタで二番目のツインカムエンジン(最初のツインカムエンジンは、トヨタ2000GTに搭載された3M型)9R 型エンジンにまでさかのぼる。

9R型エンジンは量産型の4Rエンジンをベースに新設計のDOHCヘッドを搭載し チューニングしたものであり、DOHCでありながら、ブロックは4R型がベースなので、3メインベアリングと言うなんともちぐはぐなものであった。誕生 は・・・
2T−G,3T−G,4T −G型

2T-G型 1600cc

ベー スのT型はボア80.0Xストローク70.0、1407cc、クロスフローのOHV、このボアを5ミリ広げて1588ccにしたのが2T型で、ツインキャ ブの2TB(レギュラー仕様が2TBR)もある。

この2T型のヘッドをヤマハ発動機がDOHC化して、ミク ニ製の ソレックスを2連装したのが名機2T-G型となる為、2T−Gのシリンダーブロック自体は、ほとんど2Tエンジンと変わらず、違う点と言えば・・・
4A−G型

4A-G型 直列4気筒1587cc

1970 年に2T-G型エンジンが登場して13年、 度重なる自動車排出ガス規制対応により、2T-G型エンジンも当初よりもかなりマイルドな特性へと変貌し、陳腐化してきていた。

そ んな中、4A−G型エンジンは、そ れまでのトヨタ自動車のスポーツツインカム系エンジンである傑 作エンジン2T−G型の後継として開発され、1983年 5月に登場したAE86型カローラレビン/スプリンタートレノに初めて搭載された。

2T−G型の1気筒あたり2 バルブの構成から・・・
3S−G型

3S-G 直列4気筒 1998cc

トヨ タ自動車の1600cc級ツインカムエンジンが2T−G型から4A−G型に代わるのに伴い、2000cc級ツインカムも3T−G型からこの3S−G型へ変 更された。
3S−G型は3S−FE型をベースにヤマハ発動機がトヨタ自動車に供給 生産し、先代の3T−G型同様3S−G型も自然吸気エンジンの3S−GEと過給器付きモデルの3S−GTEが存在する。

セ リカやアルテッツァ、SW20型MR2など、トヨタのスポーティーモデルに搭載されており・・・
3M型5M型,6M型,7M型
3M型

3M型 直列6気筒 2000cc DOHC TOYOTA2000GT専用

ボ ア×ストローク
75.0mm×75.0mm
(最高出力: 150ps/6600rpm 最大トルク:18.0kgm/5000rpm )
 
3M型エン ジンは、クラウン 用として量産されていた、当時最新鋭の直列6気筒7ベアリングSOHCエンジンの「M型」(1988cc・105PS)のブロックを流用し、ヤマハで開 発したDOHCヘッドを搭載したエンジンで(以降トヨタ製ツインカムの常套手段として定着する手法となる。)、三国工業(現・ミクニ)がライセンス生産を 行ったソレックス型ツイン・キャ ブレターを3連装し、150ps/6600rpm(グロス値)という、当時の日本製エンジンの中でも最強クラスの性能を得ている。・・・
5M−G型

5M−GEU型  直列6気筒 2800cc DOHC 2バルブ EFI 

ボア× ストローク
83.0mm×85.0mm
(170ps→175ps)

ト ヨタ・M型エンジンは、トヨタを代表する直列6気筒エンジン。約35年に渡り製造された。
代表的な搭載車はクラウン、2000GT、 マークII、セリカXX、スープラ、ソアラ。
現在は製造およびトヨタ直系ディーラーでの整備・修理受付を終了している。ちなみに、 2000ccのM型エンジンはトヨタ初のSOHCエンジンであり、それをベースとした3M型はトヨタ初のDOHCエンジンだった。
2000cc のM型は1G型に、3000ccの7M型は2JZ型に代替され、それ以降新規製造はされなくなった。・・・
6M−G型

6M-GEU型 直列6気筒 3000cc DOHC 2バルブ EFI

ボア×ストローク
83.0mm& times;91.0mm 2954cc
(190ps)

クラウン最高峰のレーザー6Mツイ ンカムは、グロス190ps/5600rpm、26.5kg-m/4400rpmを誇り、光学式カルマン渦エアフローメーターやノックコントロールシステ ムも搭載し、中・低速域のトルクフルな走りから力強い高速走行までを実現。

外観上は先代の5M-GEU型から大 きな変更がないため見分けがつきにくい。また、短命で終わった為、搭載車種も2車種のみとなっている。・・・
7M−G型

7M-G型 直列6気筒 3000cc DOHC 4バルブ EFI

先 代の直列6気筒3Lツインカムの6M-Gをベースにヘッドから上を全面変更し、パワーアップに伴い細部の変更が行われた。
ヘッ ドはアルミ合金製、4バルブ化に従って燃焼室はペントルーフ型となり、φ32mmの吸気バルブ、φ27.5mmの排気バルブをそれぞれ2個V字に配置。バ ルブスプリングはシングルで、アウターシムタイプのリフターを介して直接カムシャフトで駆動される。5M-G、6M-Gでは油圧ラッシュアジャスターを備 えたロッカータイプであったが、上記のようにロッカーアームを廃止し、油圧ラッシュアジャスターも廃止している。カムシャフトの駆動は5M-G、6M-G 同様ベルト駆動を採用している。・・・
1G型,1JZ型,2JZ型,2ZZ型
1G−G型

1G-G 直列6気筒 2000cc

ト ヨタ・1G-G型エンジンはM型系に代わる主力エンジンとなったが、M型のような排気量拡大は行われず、全て排気量1988cc で、内径×行程は75.0×75.0。
型式は「1G」のみで、4A-G、3S-G型ツイン カムに続くトヨタツインカムの第二世代エンジンの一つである。

初代クレスタが最初の搭載車種 であり、その後クラウン、マークII、チェイサー、ソアラ、セリカXX、スープラ、アルテッツァ等にも搭載された。・・・
1JZ型

1JZ-G型 直列6気筒 DOHC 2491cc

JZ 型エンジンシリーズはM型エンジンの後継として1990年に登場。トヨタ自動車の6気筒エンジンの主力はV型のGR型エンジンへ以降てきているが、現在も 製造されている。

ボア×ストローク
86.0mm×71.5mm m
(JZ型エンジンは補修用オーバーサイズは用意されていない)
バリエーション
1JZ-GE 型及びターボモデル1JZ-GTE型・・・
2JZ型

2JZ-G型 直列6気筒3000cc DOHC24バルブ

ター ボ系はJZA80系スープラ、JZS147,161系アリストに搭載され、NA系はクラウンやマジェスタ、マークUにも搭載された。大トルク、高パワー、 頑丈なエンジンブロックで手軽にとてつもないパワーが得られるということからチューニングベースだけでなくエンジンスワップにも使われることが多いエンジ ンである。

排気量2997cc
ボア×ストローク
86.0mm& times;86.0mm/圧縮比10.0(ターボは8.6)
ペントルーフ型燃焼室
バルブ挟み角 45°
弁径33.5mm(IN)/29.0mm(EXH)
可変吸気システムACIS付き(NA モデル)

バリエーション
2JZ-GE型及びターボモデル2JZ-GTE型・・・
2ZZ型

2ZZ-G 直列4気筒 DOHC 16バルブ 1800cc

ト ヨタ自動車の直列4気筒ガソリンエンジンで一時代を築いた4A-G型及び、3S-GE型エンジンの後継機種として、ミディアムサイズの車種に搭載されてい る。
また、従来型の横置き4気筒エンジンとは異なり、排気性能向上の為、前方吸気/後方排気のレイアウトを採用している。


直 列4気筒 DOHC 16バルブ VVTL-i
排気量:1795cc
ボア×スト ローク
82.0×85.0(mm)
圧縮比11.5
出力
140kw (190ps)/7,600rpm 180Nm(18.4kgm)/6,800rpm
無鉛プレミアムガソリン仕様・・・